12歳のパティシエの夢とメッセージが詰まったお店♡近江八幡市「みぃちゃんのお菓子工房」〜子育て中もどの世代もどんな立場の方もみんなが幸せに☆

2020/05/07

(こちらは1月から取材を重ねてきました。現在はコロナ対策をしているお店です)

こんにちは！３歳と５歳の二児の母、あいあおママです。2020年1月26日にステキなお店がオープンしました✨

近江八幡市「みぃちゃんのお菓子工房」さんです✨

パティシエのみぃちゃんこと、杉之原みずきさん（12歳）は今年から中学生✨オープン時は、小学6年生でした。

場面緘黙症（ばめんかんもくしょう）という精神障害があり、みずきさんの場合、家でできることが、学校など環境や場面によっては強い緊張や不安で体が固まり、会話や靴を履き替えたり、みんなと給食を食べたり、勉強で鉛筆を持つこともできなくなるそうです。

小さな頃からお母さんとお菓子作りはしていたみずきさん。小学4年生の時に学校へ行けなくなり、お母さんが社会とのつながりを持ってもらおうとスマートフォンを託しました。そこからお菓子作りにのめり込み、独学でみるみる上達⭐パティシエになりたい、いつか自分のお店を持ちたいという将来の夢ができました✨

これまではマルシェへの出店や2019年４月から「みぃちゃんのスウィーツカフェ」を開催✨満席になり、さらに行列も⭐

こちらはスウィーツカフェでのプレート♡(現在は次回の予定は未定です)

福祉作業所などでみんなと一緒に作業をすることも難しいので、中学校卒業後は自立しよう！という大きな決断❗今回はプレオープンで、グランドオープンは3年後を目指しています⭐

こちらのガラスは、直接、顔を合わせず、遮断するのでもなく、お客さまの気配を感じてほしいという思いが込められています✨みずきさんもお友だちや社会とつながりたいと感じるから…

オープン前からテレビや新聞でも紹介されており、オープン日は取材の方、県内外から応援したい方、ファンの方などたくさんの方々が！待っている間も温かい♡みなさんが一緒に並ぶ方々とみぃちゃんに対する思いについて語り合っているのが聞こえてきました。

大盛況により、売り切れに！店頭に並ぶ商品はみずきさんの手作り♡そのため、数に限りがあります。

私は翌週に買えました！！

大人気のバスク風チーズケーキ、口溶けと後味が良いコーヒー生チョコ、スポンジラスクを購入。

本来なら捨てられるスポンジをラスクに！フードロスの取り組みにもなっている、スポンジラスクはサクサクで、溶けていくような食感で、こちらは女子会の手土産に持って行きましたが、大好評でした！

3月からはコロナ対策で予約制に⭐事前に開店日は時間を区切り、人数を制限してなるべく密を作らない工夫もされていました⭐また食べたくて、事前予約をして来店。

今回は、和三盆のロールケーキ、カシスと生チョコのムース、いちごタルト、みぃちゃんのガトーショコラを購入♡

和三盆のロールケーキは「クリームがおいしい！」と娘たちは大喜びで食べていました⭐生地も口の中で溶け出すような滑らかさとクリーム、アクセントとしてのナッツ食感が最高です！

みぃちゃんのガトーショコラはビターで大人な感じです！コーヒーによく合います♡自分へのご褒美時間♡

いちごタルトは大谷農園さんのいちごの良い香り♡
カシスと生チョコのムースは、甘さ控えめで、おしゃれな見た目と味わい♡
「すごいなあ、本当にあの子が作ったの？！ブランデーに合いそう！」と主人も絶賛！
大人の男性にも受ける味を出せるみぃちゃん、スゴイ！！このムースの工程は、層を作ることに、かなり手間ひまがかかっています✨

お店ではリピーターさんも多いそうです⭐バリエーションがあり、味もしっかりしていて、ファンになっています♡

大谷農園さんのいちごをたっぷり使用した「いちごのフレッシュジュース」おいしいです♡いちごが大好きな娘のお気に入りに♡

お忙しい中、お母様の杉之原千里さんにお話しを伺う機会をいただきました✨

杉之原さんはフルタイムのお仕事をされながら、製菓学校に通い、お店のオープン準備、そして3人のお子さんの母であり…いろいろな経験をされており、その分話の幅も広く、親身に話を聞いてくれ思いやりのある返答に元気をもらえ、魅力のある方✨お話しがしたいお客さまも多いようです♡私もですが…

「子どものために親が情報を集め、どんな風にどれだけ動くか」と杉之原さん✨実行され、頭が下がります。

場面緘黙症について知ってほしい、お店をきっかけに障害のある方の道標や明るい気持ちになってもらいたいという思いは、子育て世代、お年寄り、若い方にも届き、そして、お子さんが行きたいと言って親を連れて来てくれるなど、皆さんに愛されています✨

学校、成績、友だちなど、親の思う当たり前を取り払って、子どもさんの目線に合わせたときに、「笑って家にいてくれるだけでいい」と思ったと、おっしゃっていた杉之原さんのお話に心を打たれました。
生きにくさを感じた時、考え方や方法、方向を変えて、自分の生きやすい環境に変えられるよと教えてくれているような、みいちゃんのお菓子工房さん。

今年3月にみずきさんは、双子の一樹さんの協力でみなさんと一緒に小学校の卒業式に参加できたそうです。　　

こちらは、お父様✨お店は杉之原さんご一家や信頼関係を築いているスタッフさんや周りの方々に支えられている、温かいお店です✨また、利用したいです♡
取材させていただき、ありがとうございます✨